東京不幸中毒

幸せを追っかけても不幸にしかならなかったので、不幸を追っかけてみることにした

新卒就活、倍率マイナス1の私です

「今年度の弊社の新卒採用倍率は○倍でした」

こんな自尊心を爆上げしてくれる報告を内定先から聞く時期では無いだろうか。

世の中は空前の売り手市場(と、言われている)。

無い内定の人は、全体的に見たら多分減っているのだろう。企業を選ばなかった場合の話。

 

「やった!私は○分の1として選ばれた人間なんだ!」

 

さぞかし嬉しいことだろう。

人生の輝かしい1ページだろう。

ちなみにそんなあなたの足下には、倍率マイナス1の数の屍が転がっている。

その屍を越えてゆけ。屍のぶんも頑張れ。頑張らなかったらぶん殴るぞ。

 そんなことを思う私の涙は枕に綺麗さっぱり吸収されて、朝には何も無かったかのように乾いていた。

倍率マイナス1の人数分の涙を全部足したら、2リットルペットボトルに収まるんだろうか。

 

この壁の向こうに、線路の向こうに、県境の向こうに、インターネットの向こうに、誰にも見せられない涙を流している人がいる。

みんなが違う気持ちを抱いて同じ空を見上げている。

スマホブルーライトよりずっと目に優しい夜空、夜空が優しすぎて涙がちゃんと出てしまう。

 

そして私はまだ諦めていない。

希望を捨てたワケじゃない。

もし、万が一3年後になったとしても、それまで頑張れる。確信している。

 大丈夫、心臓はまだ止まってくれない。

そんで、意外な場所で、予期せぬ良い事も待ってるさ。

 

若いうちの挫折は財産っていうのは年食った時の挫折のリスクがでかいってだけなんだけど、まあそんなかんじに考えておこう。 

今はそんなかんじで、未来に向かって自分を鼓舞するしかない。

 

私は昨日屍になった。

 

 

でもめっちゃ前向きな屍なんだだってベストを尽くしているから私は常にやれることを全てやるそうしていれば常に自分が大好きでいられるこの世界は広くて何が起こるかわからないんだよ陳腐な言葉だけどこれだけは本当なんだよいつだって自分に恥じない生き方をしようなどうせ負けると思ったら人間なんでもやりきれるもんなんだよ下手な打算が甘えが油断が身を滅ぼす

 

 

 

だから、いつも笑っていような