生まれてこのかた芸能人に興味がない私にこの度アイドルヲタの恋人ができた。 恋人(男性)はとある元アイドルを熱心に崇拝している。彼はその元アイドルのことを自分のミューズだという。ミューズ、活力や創造力の源、崇拝の対象。私の恋人のミューズは1年…
去年一昨年の2年間、自分は世間から許されない人間だと思っていた。 これまでの記事でさんざん醸したような受け入れてほしい欲求なんてものは結局筋違いで、私は「世間様から到底許される存在ではない」とはなから諦めていたしなんなら”許されない存在”であ…
デートの日が待ち遠しくて怖くって、5人のセックスフレンドのうち2人と立て続けに寝た。普段しないことはするものではなく私のあそこはひりひり痛んだ。 1人目、28歳IT系。は虫類系売れっ子俳優に似た顔をしたセクシーな声の持ち主だ。背はそこまで高く…
クリスマスのない12月なんて、想像するだけで幸福すぎる。 年末年始のただ晴れやかな、オレンジ色のめでたい温もりに満ちた季節であってくれてあればそれでよかった。久しぶりに顔を合わす人たちと一年を振り返る日々だけであれば幸福だった。それなのにクリ…
1度に3つの性病に罹った。 3つといってもどれもよくあるもので、正直HIVや梅毒みたいに深刻なものがないのが救いだ。 性病に一度かかると2週間はセックスができない。セックスどころかオナニーすら叶わない。これは深刻な問題だ。これでいて結構本気で頭…
モテ系女性誌の意味がわからない。 不特定多数にモテることは私にとってまぎれも無い不幸だ。 好きになる可能性の無い人からのデートからのお誘いその他アプローチに類する事柄全てに嫌悪感を抱く。正直吐き気すらもよおす。 悪い人ではない、傷つけていい相…
「今年も蝉が鳴き始めた」 この季節になった途端、蝉が太陽の訪れを知らせるようになる。毎朝、毎朝、毎朝。こっちの生活リズムなんて蝉には関係ない。彼らの命はたった1週間なのだ。彼らは7日を、168時間を生きたら、ぽとりと木から落ちる。 朝の訪れ…
「今年度の弊社の新卒採用倍率は○倍でした」 こんな自尊心を爆上げしてくれる報告を内定先から聞く時期では無いだろうか。 世の中は空前の売り手市場(と、言われている)。 無い内定の人は、全体的に見たら多分減っているのだろう。企業を選ばなかった場合…
思い切り笑う45歳になりたい。 心の底から、大口開いて、自分の人生を讃歌して笑いたい。 Kate Hudson - Cinema Italiano - Nine - 720p HD - YouTube 映画版NINEは映画としては微妙かもしれないが、ショー映像としては極上だ。 そして私はこのリンク先の…
肩が震えて、朝の空気がやってくる。 ポリエステル生地のブランケットに羽毛布団を重ねて、一晩中取り合いをする。暖房がタイマー通りに切れる。 誰と掛け布団を取り合う夜を過ごそうが、せめてブランケットだけでも私に譲ってくれよと思う。譲ってくれる男…
背中を梳くような浮遊感。 華々しい引退という形で、2年くらい与えられ続けた居場所を失った。居場所にとらわれることは辛くもあり幸せなことでもあると、改めて痛感する。 居場所を失った今もはや私が何者であるかは宙に浮き、所属も肩書きも一切無く、私…
他人と共有する掛け布団が恋しくて、心の震えないセックスをする。 この季節が大嫌い。 薄靄で遮られた弱々しい太陽の光も、散りきった街路樹も、さびしい音をたてる北風も、ぜんぶぜんぶ切り取ってしまいたい。 あまつさえ心の中は埋められない寂寞感でいっ…
酔った頭で何かを決めたらそれは大抵間違いだ。 二日酔いの重い頭で相手の怒った顔を見る。「ああ、終わった」という乾いた絶望感。酔っていた頃が嘘みたいに、いやに冷静になる時間。まだ太陽の昇らない冬の朝五時の、ナイフみたいな風が頬を切りつける。 …
私は起き抜けに煙草を吸う。 iphoneの「アラーム」の文字、窓の向こうの白い光とシーツにおちた陰をまだ霞んだ目で眺める。そしてあたたかい毛布の砦で一度筋肉を引っ張る伸びをして、ライターの火をつける。百合が開ききったような形のガラスの灰皿に灰を落…
「居場所」。 不幸中毒者の人生を最高につまらなくさせる究極tipが「居場所」を手に入れることだって、今日、気づいた。 自分の存在が無条件に肯定される場、自分の「居場所」という概念。主に人生を平穏と安定に満ちた、起伏のないものにしたい人たちが探し…